ダイヤモンド社では、経済誌『週刊ダイヤモンド』や、ピーター・ドラッカーのような著名な経営学者などによるマネージメント関連のビジネス書を中心に、最近では『嫌われる勇気』、『わけあって絶滅しました。』などの一般書籍も出版しています。このほか、ビジネスパーソン向けのセミナーや研修、適性検査事業も展開しています。
わたしが編集長を務める『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(DHBR)』は、アメリカのハーバード・ビジネス・スクール(HBS)の『Harvard Business Review(HBR)』の日本版です。DHBRはその中から日本で役に立つ論文を選び翻訳して掲載し、さらに日本オリジナルの論文やインタビューを加えてつくりあげています。アークコミュニケーションズさんの歴代の担当者さんは、私どもの立場に立って、親身になってくださいますし、相談するといろいろなソリューションを提示いただけるのはありがたいですね。
先日のことですが、提出された翻訳に対して「論文の論旨から考えて別の訳のほうがいいのではないか」というフィードバックを差し上げたことがあったのです。そうすると、「翻訳者も同じ箇所を非常に迷ったので、今後は、迷った部分をコメントに残しましょうか」とご提案いただきました。
私どもとしては、翻訳者の負担になるのではないかと心配したのですが、こうしたコメントは編集作業のプロセスで参考になると思いますので、期待しています。
私どもも、無理な依頼はしないようにするなどの配慮はしていますが、こうしたやり取りの積み重ねで信頼関係が築かれていると思います。
翻訳者さんも皆さん勉強家ですよね。弊社の雑誌を熟読されているのが分かります。努力の成果が見える感じがして、翻訳者さんとアークコミュニケーションズさんが良い関係を築かれていることが容易に想像できます。
実は先日、アメリカのHBRから翻訳品質の抜き打ち検査を受けましたが、「エクセレント」という高い評価をもらいました。これはアークコミュニケーションズさんのおかげだと思います。
デジタル化という世の中の流れは今後も続きますので、読者ニーズに合わせて、雑誌自体もデジタル化を徐々に進めていきます。現在すでに、定期購読者向けにデジタル(PDF)でも雑誌の内容が読めるようになっています。また、コロナ禍の最中には、リアルのセミナーができなかったので、これを機にオンライン版の「ウェビナー」を増やしていこうと計画しています。
アークコミュニケーションズさんには今までと同様、クオリティの高い翻訳を期待しています。また、さまざまな相談に乗っていただけるとありがたいです。